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ノマドとは

ノマド(nomad)とは、英語で遊牧民や流浪者、渡り者という意味です。つまりノマドとは、定位置で仕事をするのではなく、カフェや図書館、マンガ喫茶などを転々としながら仕事をする人を指します。時間や場所、組織にとらわれずに働く人を「ノマドワーカー」と呼びます。
ーフリーランスの違い
フリーランスは会社に所属せずに個人で仕事を請け、報酬をもらう個人事業主のことです。一方、ノマドは自由な働き方を表し、フリーランスは職や立場を表す言葉といえます。
フリーランスの多くの場合、雇用形態や契約形態をあらわす際に使われる表現で、自宅や事務所など拠点を持って働く人も多くいます。ノマドの場合は働き方を表す場合が多いです。
ノマドのメリット

ノマドには以下のようなメリットがあります。
・人間関係のストレスがない
ノマドは働く場所を選ばないためオフィスで上司の顔を窺う必要もなく、愚痴ききや陰口を気にしたりすストレスはかかりずらいとかが得られます。
・仕事効率が良い
一人で仕事を進めることができるため余計な仕事を押し付けられたり、協力を要請されることもありません。そのため自分自身の仕事効率が上がりやすいです。
・私生活を充実させられる
仕事を始める時間や終わる時間も自分で決められるため、朝7時から仕事を開始して16時に終えるといった、柔軟な働き方も可能です。仕事の時間が調整できるのは、お子さんを持つ方やプライベートを充実させたい方におすすめです。
・主婦さんなど予想外の予定が入りやすい人も対応しやすい
企業にとってノマドワークの採用は、人材確保という意味でメリットがあります。従業員は家族の看病が必要になって実家に戻ったり、配偶者の転勤に合わせてオフィスから遠く離れた場所へ転居したりするなど、キャリアの中断を余儀なくされるケースも珍しくありません。
ノマドワーカーとして働ける企業であれば、こういった「退職せざるを得ない」という理由による人材流出を防止できます。柔軟な働き方を整備すれば、育成にかかった時間や費用を無駄にすることはありません。
ノマドのデメリット

一方、ノマドには以下のデメリットもあります。
・ダラダラしがち
時間や場所の自由、他人に干渉されないというメリットは、裏を返せば自分でやること、やる時間、やる場所を決めなければいけないということです。自分をしっかり律して、やるべきことを明確にして、計画を立てて仕事に取り組めないとダラダラした無駄な時間を過ごすことになってしまいます。
・ローンが通りづらい
ノマドという働き方を選択できる人は、ほとんどの場合個人事業主という立場になるため、銀行やクレジット会社から見た個人事業主の信用度は、残念ながら会社勤めと比べて低くなりがちです。
そのため、3〜5年ほどその職で安定的に収入を得ているという実績がないと、ローンの審査に通りづらいというデメリットがあります。車や自宅などのローンを組もうと考えている方は、ノマドワーカーになる前に審査を通しておくことをおすすめします。
・金銭感覚の修正が必要
ノマドを始めてからしばらくは、経済的に不安定な時期があることも覚悟しなくてはなりません。それまでのような金銭感覚でいると、支出が収入を上回ってしまった時や、突然仕事がキャンセルになって収入が減少した時に対応できなくなってしまいます。
・収入が少なくなったり、安定性に欠ける
多くのノマドワーカーがフリーランスや個人経営で仕事をしているので景気の影響やクライアントのビジネスの進み方により仕事の受注量が変わってしまうことは十分あり得ます。
・情報管理やセキュリティに不安がある
オフィスにいないのでノマドワーカーは自宅やコワーキングスペース、カフェや海外のホテルでと様々な場所で働くことになります。
その際にクライアントや所属先の会社のデータベースにアクセスしたり、資料共有を行っていく上で情報管理に注意を払わないといけません。
オフィスにいれば内部サーバーへのアクセスもリスクが少ないですが、出先のWi-Fi環境などであればクライアントによってはアクセスを断られることもあるでしょう。
これはクライアント側も不安に感じる部分であり、ノマドワーカーに発注する際の障害となり得ます。
ノマドに向いている人の特徴

ここではノマドという働き方に向いている人の特徴を紹介します。
・計画性がある人
ノマドは場所も時間も全て自分で決めるため、自由度が高い一方、計画性がないと無駄な時間を過ごすことになります。金銭的にも、しっかり管理しなければいけないことを考えると、ノマドワーカーには計画性や自己管理能力が長けている人に向いているようです。
・1人の方が仕事のはかどる人
1人の方が仕事がはかどるという人もノマドに向いています。ノマドは一人で仕事することが多いため、自分のペースで働きたい方におすすめです。
・交渉ができる人
自分でクライアントと金額の交渉をしたり、納期を決めたり、仕事内容のすり合わせをしたりといった交渉力も必要です。ノマドは個人事業主という扱いが多く、自分で仕事が取れないと収入が減ってしまう場合が多いです。そのため自分から金額や納期の交渉が得意な人は向いていると言えます。
ノマドになるためには

次に「ノマドになるためには」についてお話します。
ノマドは何よりも専門性の高い知識やスキルが必要です。
まずは会社員であってもフリーターであってもITに関係する何か他の人にはできないことができるようになりましょう。「どうやって?」と思われるかもしれませんが、簡単な方法はまずは勉強すること、そして経験を積むことが必要です。
例えばWebデザイナーであれば、Webデザインやコーディングなどのスキルや知識が必要です。その場合、まずはWebに関する学校に行くか通信講座などで勉強しましょう。
仕事を持っているのであれば、終業後や休日に学校に通ったり自宅で勉強をするのが良いです。スキルが身に付いたらスキルがある程度身についたら副業やフリーランスとして経験を積んで行きます。
そしてある程度の知識やスキルが身に付いたら、次は副業やフリーランスとして簡単な仕事を受けていきます。仕事を請け負う方法としては、紹介やクラウドソーシングサービスを利用するのが良いでしょう。
特にクラウドソーシングは未経験でも仕事を受注することも可能です。この時、自分で作品を作ってポートフォリオを作っておくと受注率が上がります。
もしクライアントや実績を獲得したのであれば本格的にフリーランスとして活動が始まります。オフィスで仕事する必要がなければ、ノマドワーカーになることも可能です。
とは言え、ノマドになるのがゴールではありません。これ以降クライアントや会社から求められるノマドワーカーになるには情報収集をし最新のビジネストレンドを集めなければいけませんし、自己管理も行って行かなくてはいけません。
まとめ
今回はノマドの言葉の意味やフリーランスとの違い、メリットやデメリットについてお話ししました。
最後にまとめるとノマドとは、定位置で仕事をするのではなく、カフェや図書館、マンガ喫茶などを転々としながら仕事をする人を指します。人間関係のストレスがない、仕事効率が良い、私生活を充実できることはメリットです。
しかし、ダラダラしやすい、ローンが通りづらい、金銭感覚の修正が必要、収入が少なくなったり、安定性に欠ける、セキュリティ対策やネットワーク環境を自分で意識して、準備しなければならない場所もある点には注意が必要です。
ノマドという働き方に興味がある場合はキャリアスクールなどを調べてスキルを身につけてみると良いかもしれません。